基本文型派生 Basic Sentence Pattern |
意味 Meaning |
対比 Compare With |
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AあげくにB AあげくがB |
①Aがエスカレートしてマイナスの結果Bを招いてしまった。 | A(の)結果B Aた末B |
②あんなに努力や金銭などの代償を払ってAをしたのに期待はずれのBになってしまった。話し手の驚き、落胆、あきれなどの気持ちを伴う。 | AにもかかわらずB AなのにB |
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③どんな過程を経てBという結果になったかを表す。 | Aた末B | |
④Aに引き続きBという不幸が積み重なる。Aだけでも十分不幸なのにBまで起こり、かわいそう、ついていない…などの話し手の気持ちを表す。 | AうえにB Aた末B |
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AあたりのB Aあたり |
①Aの単位に割り当てるとBになる。 | AにつきB AごとにB |
②Aの前後、周辺のだいたいのころ、時点、場所、もの。 | Aくらい(ぐらい) | |
③AからBが推測できる。Aという状況や様子が普通ではなかったり、気になったりしてBで何か憶測する表現。 | AからするとB | |
AあってのB | Aが存在するからBが存在する。もしAがなければBも存在しないと話者が思っている。Aから多くの世話、愛、加護、恩恵などを受けていることを表すことが多い。 | |
AあまりB AあまりにB AたあまりB AのあまりB |
①Aの状態が極限に達した次の状態がBにくる。Aには感覚・感情を表す名詞がくることが多い。 | |
②Aの程度が強すぎ、好ましくない結果や状態Bを招く。 | AあげくB | |
AいかんでB Aいかんだ Aいかんでは AいかんによってB AいかんによらずB AいかんにかかわらずB |
AがどのようであるかでBで決まる。 | |
A以上B A以上はB Aない以上B |
①Aだったら当然Bと、Bで一般論や話し手の意思を表す。 | AてまえB AうえはB AからにはB |
②Aという状態・身分・立場の場合、当然Bとなるべきだ、はずだ。 | ||
③「Aない以上B」の形で、Aない状態が続くのなら、Bの状態も続く。 | ②,③ AからにはB ①~③ AかぎりB |
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A一方B A一方でB |
①AとBの行為・状態が、並列して成立する。 | AかたわらB A反面B |
②「A。一方、B。」の形で。AとBは関連のあることで、もう一つの見方をする、目を転じるとB。 | ||
A一方だ A一方でB A一方のB |
①Aという傾向だけが変わらず進んでいく様子。 | Aばかり |
②Aという傾向・状態だけになってしまうこと。 | Aばかり(Aてばかり) | |
いまひとつAない いまひとつA |
100%に何か少し欠けるものがある。 | |
A以来B | ①A(になって)からずっと、Bという状態が続いている。 | AてからというものB |
②Aという状態になってからの回数を述べる。 | ||
AうえでB AうえB AうえではB |
①Aをきちんとした後でB。Aが完了したことを前提にB。 | AてからB |
②Aをする前に必要となる事柄をBで表す。 | A際にB AにあたりB |
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③Aを進めていく途中、過程でB。 | ||
④「Aのうえでは」の形で、Aという範囲ではBである。 | A上B | |
AうえにB AうえB/そのうえB |
Aだけでも十分なのにまだBもあるとAにBを付け加える表現。 | AさらにB AしかもB AあげくB AにくわえてB |
AうえはB | Aが決定的となった時の限られた選択肢や強い決心をBで述べる。 | A以上B AからにはB AてまえB |
AうちにB AないうちにB |
①Aの状態ではなくなるまでにBを完了する。 | AあいだにB AうちはB |
②「AないうちにB」の形で。必ずAという状態になることを想定し、その前にBをする。 | AまえにB AないうちにB |
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③[AないうちにB」の形で。風通はAからBの順なのに、Aの前にBという意味で、Bが早いというニュアンスがある。 | AまえにB | |
④Aの状態が続いている間に、自然に、(いつのまにか)B。 | ||
⑤Aという雰囲気に包まれてB。 | AなかでB AうちにB |
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(Xは)Aうちに入らない | 原題XはAという言葉の持つ条件を満たしていない。Aとは言えない。 | Aとは言えない |
Aうる(える) Aえない |
Aができる、あるという可能性を表す。 | |
AおかげでB Aおかげで |
①AによってBといういい結果になった。AはBといういい結果になった理由・原因である。 | |
②AによってBという悪い結果になった。AはBという悪い結果になった理由・原因である。皮肉やユーモアを込めて使う表現である。 | AせいでB | |
AおきにB | Bという動作や状態が繰り返される間隔をAで表す。 | AごとにB |
Aおそれがある | Aという悪い事態になる可能性がある。 | |
おなじAならB | Aを前提とすると、Bが一番。Aが変えられないのならその範囲ではBが一番いい。 | |
A折りにB A折りB A折りにはB |
①たまたま起こったAという機会にBをする、Bになる。 | A際にB A時にB |
②Aという状態の時だから、Bだ。 | ||
AかAないかのうちにB | ①Aの直前に、あるいは完全にAし終わる前にB。 | AたとたんにB Aが早いかB Aや否やB |
②ほぼAという短い時間内にB。 | ||
AがAだからB AがAだとB AがAだからBもB AがAだとBもB |
Aが普通ではないことを理由にする、Bの特別な状況も理解できる。 | AもAならBもB |
AかえってB | ①いい結果を期待してAしたが、反対に悪い結果Bになった。 | A反対にB A逆にB |
②Aからは考えられない悪い結果Bが現れる。 | ||
AかぎりB AかぎりはB Aかぎりだ AかぎりでB AかぎりのB |
①Aの間はBだ。Aという限定された範囲のうちはBが成立している。AだからBだ。 | AからにはB A以上B |
② 「Aかぎりだ」「AかぎりでB」の形で。長く続いていたこと(もの)の最後をAで表す。 | Aに限りB | |
③Aは自分の感覚・知覚、得た情報の及ぶ範囲を示し、Aの範囲においてBの判断ができる。 | AたところB | |
④Aという事実を前提に、Bで覚悟を迫ったり、決意を述べたりする。 | A以上B AからにはB |
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⑤「Aかぎり(の)B」の形で。Aできる範囲内のすべてが(で)B。 | ||
Aかぎりだ AかぎりのB |
話し手が心からAと思っていることを表す。とてもA。 | |
Aかける | ①Aの動作を始めた、している途中であることを表す。 | Aはじめる Aだす |
②Aの事態が実現する寸前、Aという状態になる直前を表す。 | ||
③相手、対象に対してAという行為を及ぼす。 | ②,③Aかかる | |
Aがたい | Aをしようと思っても、することができない。 | Aにくい |
AかたがたB | AとBが同程度の目的であることを表す。主に改まった場面や手紙などに使われる表現である。 | AをかねてB |
AがためにB AがためのB |
①Aが重大な原因・理由となってB。BはAが原因となって起こるひどいこと、悪いこと。 | AばかりにB AがめにB |
②「Aたいがてめに(の)B」の形で。Aが目的でB。 | ||
AかたわらB | Aを主としながら、B。 | AながらB A一方B |
Aがちだ AがちにB AがちのB |
①ある状態になるとAという事態・状態になるのが一般的だ。Aはマイナスの事態になることが多い。 | |
②マイナスの状態Aになる傾向や頻度が高い。 | Aぎみだ Aっぽい Aきらいがある |
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③「AがちにB」の形で。AのようなようすでBをする。 | ||
AがでらB | ①Aの機会を利用してBをする。Aが主目的である。 | AついでにB |
②Aという目的でB。AはBの場所で達成される目的である。BはAの目的場所へ向かうという意味だが、Aの達成だけでなくそれ以外の目的も含んでいる。 | AをかねてB | |
Aかと思うとB Aかと思ったらB |
①Aの事態とBの事態が瞬時の差で続けて起こることを表す。 | Aと思うとB AたとたんにB |
②AとBは対立する事態であり、AからBへの極端な変化が速いと話し手が感じている表現。 | ||
③(Bに感情表現が来て)Aということを思い浮べると、B。 | ||
Aかねない | Aという事態にならないとはいえないというあいまいな表現。自分のことには使わないが、自身でコントロールできないことには使える。 | |
Aかねる | 「できない」ことを控えめに述べる表現。「Aできない」という表現が直接的で強すぎる場合に使うあいまいな表現。 | |
Aかのようだ AかのようなB AかのようにB |
①(Aは事実ではないかもしれないが)まるでAみたいだと話し手が感じる。 | AようにB |
②実際は分からないが、話し手はBをAだと思っている、感じている。 | AようにB | |
Aが早いかB | Aするのとほとんど同時にB。すぐにBということが言いたい。 | Aや否やB AかAないかのうちにB AたとたんにB |
AからBにかけて AからBにかけての |
AとBを含む大体の範囲を表す。その範囲は厳密なものではなく大きくAとBにまたがっていることを表す。 | AからBまで |
AからBまで | ①Aを出発点として、帰着点がBというはっきりした範囲を表す。 | AからBにかけて |
②Aを出発点として終点Bの範囲ですべて。Aを基本とし、Aから発展したBの範囲ですべて。 | ||
Aからある Aからいる Aからする AからのB |
①Aには話し手がそれだけでも十分多い(大きい)と思う数値がきて、実際はそれ以上であることを表す。 | A以上だ AものB |
②Aが最低ラインでそれ以上のものがあることを表す。 | A以上だ | |
AからいうとB AからいってB |
①Aという視点、面で考えたらBだ。Bで話し手の意見・主張を述べる。 | AからするとB AからみるとB |
②Aという立場からの意見・主張をBで述べる。 | ||
(Xは)AからしてB | ①XはAを例としてすべてBである | |
②Aという面から想像するとBという推測ができる。AはBの属性である。 | AからするとB AからしてB |
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AからするとB AからすればB AからしたらB |
①AはBの判断材料。Aという点から判断するとB。 | AからみるとB AからしてB AからいうとB AあたりB |
②Aという立場や観点からの判断をBで述べる。 | ||
AからといってB AからとてB |
Aということを理由にBをするのはよくないことだ、Bにはならない。 | AといってもB AもののB(AというもののB) AとてB |
AからにはB AからはB |
①Aと決心した/Aしたのだから、Bをするのは当然のことだ。Bには覚悟を迫る表現や個人的感情を表す文がくる。 | AうえはB AてまえB |
②Aを前提としたら、当然Bとなる。 | A以上B AかぎりB |
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AからみるとB AからみればB AからみてB AからみてもB |
①Aという客観的な判断材料からBが導かれる。 | AからというとB AからするとB |
②(全体像は見ずに)Aという立場や視点からの判断をBで述べる。 | AにしてみればB | |
AかわりにB AがかわりにB |
①はじめはAを予定していた/Aが普通だが、それができなくなって/したくなくてB。 | |
②Aの交換条件としてBを出す。 | ||
③「AがかわりにB」の形で。本来AでないものをAとしてB。 | ||
Aきどり AきどりでB |
Aではないのに、さもAであるかのような言動をし、それが周りに不快感を与えるようす。なりたいAになったつもりでB。 | |
Aぎみだ AぎみのB AぎみでB |
現在Aという傾向・状態が少し現れている。Aは話し手の感覚ではマイナスの事態が多い。 | Aがちだ |
疑問詞+Aことか | ①疑問詞とともに用い、とてもAだと強調する表現。 | |
②疑問詞とともに用い、様相できず、困惑したり、期待したりする気持ちを表す。 | 疑問詞+Aやら | |
疑問詞+Aやら | ①相手の言葉や行動やその場の状況に対して、軽く相手を非難したり、責めたり、あきれたりする表現。 | 疑問詞+Aことか |
②はっきりわからないという話し手の気持ちを表す。 | 疑問詞+Aことか | |
疑問詞+AようがB 疑問詞+AようとB 疑問詞+AようともB |
Aの程度や範囲を限定せず、とにかくB。話し手の述べたいことはB。 | 疑問詞+AてもB 疑問詞+AようともB AようがBようがC |
Aきらいがある | Aという傾向・性格がある。 | Aがちだ |
Aきる AきってB |
①全部/完全にA | Aつくす Aぬく |
②自信を持ってAという強調表現。 | ||
③大変・非常にA。 | ||
Aきわまりない Aきわまる |
これ以上ないくらいAだと、Aを強調する表現。 | Aのきわみ |
Aくさい | ①好ましくないAという感じがする。 | Aっぽい |
②Aのような悪い、嫌な匂いがする。 | ||
AくせにB | AなのにB。話し手の対象に対する非難・揶揄 | AのにB |
Aくらい(ぐらい)B Aくらい(ぐらい)Bはない Aくらい(ぐらい)ならB Aくらい(ぐらい)だ |
①AはBの状態や程度を強調する例である。 | AほどB |
②Aは軽くて、大したことないと話し手が思っている表現。 | ||
③「AくらいならB」の形で。Bという状態も満足しているわけではないが、Aを選択するよりはBの方がましだという表現。 | ||
④「Aくらいなら」の形で。Aより大きい数だとだめだがAの程度ならB。 | ||
⑤「Aくらい(ぐらい)」の形で。だいたいのA。Aは数や時を表す名詞である。 | A(数詞)ばかり AほどB(A(数詞)ほど) AあたりB |
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⑥「AくらいBはない」の形で。一番BはAという状態だ。 | AほどB(AほどBない) | |
Aげだ AげなB AげにB |
心情などを表す形容詞につき、そのような様子であることを表す。 | Aそうだ |
AこそB AばこそB Aこそすれ(なれ・あれ)Bない AてこそB AにそこB AことこそB |
①BであるのはAと、Aを取り立てて強く言うときに使う。 | AこそB(AてこそB) |
②「AてこそB」の形で。AをすることによってBだという話し手の価値観・判断を述べる。Bが成立する条件がAだ。BのためにはAが必要だ。 | AこそB(AことこそB) AこそB(AからこそB) |
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③「A(ていれ)ばこそB」の形で。Aという状態だからBだと、Aを強く言う。 | AこそB(AからこそB) | |
④「Aこそなれ/すれ/あれBない」の形で。聞き手はBだと思っているが、話し手はBではなく逆のAだと思っている。 | ||
⑤「AからこそB」の形で。理由Aを強く述べ、だからBという表現。 | AこそB(AてこそB) AこそB(AばこそB) AゆえB |
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AことからB | ①Aが根拠/理由となってB。 | |
②Aが起因や由来となって、Bという状態になった。 | AことでB | |
③まずはじめにA。Aから始める。Aという状態からB。 | ||
AごときB AごとくB AがごときB AごときにB Aごとし |
①AようなB。AのようにB。BはAのようだ。AにはBを表す比喩や例が来る。 | |
②「Aごとき(に)B」の形で。あいまいな表現で、Aそのものを表し、Aを見下したり、謙遜したりする表現。Aなんか(に)B。 | ||
Aことだ Aこと Aのことだ (Xは)Aことだ |
①Aするのが、相手にとって一番いい方法だと、多数突き放して言う表現。 | |
②「Aのことだ。B。」の形で。「AだからBだ」とAの持っているある評価をもとにBを述べる表現。 | AことだからB | |
③「Aこと」の形で。女性の話し手のAに対する感動・詠嘆・あきれなどの感情を表す話し言葉。 | Aものだ | |
④「(Xは)Aことだ」の形で。AがXであることを説明する表現。 | ||
AことだからB | ①今まで経験から考えてAならほぼ確実にBと、話し手の判断を述べる。 | Aことだ(Aのことだ。B。 |
②BをするのにAは好機だと話し手が思い、Aを理由のひとつに上げる。 | AことだしB | |
③AはBの理由。 | ||
AことなくB | ①Aという悪い事態にならないで、B。 | AことなしにB |
②望ましいAという事態にならないで、Bになった。 | ||
AことなしにB | 普通BにはAがつきものだが、Aを伴わずB。本来BをするときはAもするはずだが、それがないという表現。 | AことなくB AなしにB AなしでB |
AことにB AことにはB AべきことにB |
①現実に起こったBに対する話しての感情をAで述べる。 | |
②「AべきことにB」の形で。Bという事実に対して、みんながAと感じるだろうと、相手に共感を求める表現。 | ||
③[AことにはB」の形で。「~によると」という伝聞の情報源を表す。 | ||
AごとにB | ①断続的・機械的に繰り返されるAの時は、いつもB。どのAもみんなB。 | AたびにB |
②Aを続けて/続いていくと、だんだんBの程度が強まる/弱まる。 | AたびにB | |
③Aを一つの固まりと考え、その固まりのどれもがB。 | ||
④Aの数を区切りとして、Bが繰り返される。 | AおきにB AあたりB |
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Aことにする Aことにしている |
①話し手自身がAという事態を決めたことを表す。 | Aことになる |
②[Aます」の硬い表現。 | ||
③本当はAではないが、Aという仮想状況を作る。 | ||
Aことになる Aたことになる |
①話し手以外の決定によってAという事態が決められる。 | Aことにする |
②結果的にAと解釈・判断されることを表す。 | ||
③本当はAではないが、Aという状態と考えられる。 | ||
AことはA(がB) AはA(がB) |
Aは事実であるが、BでAに対する条件や意見・感想を付け加える。 | Aないことはない Aには違いない AといったらB |
Aことはない Aこともない Aことはある |
①Aという事態・状態は考えられないと話し手が思っている。 | Aないことはない |
②Aする必要はない。Aしなくてもいい。 | Aまでもない | |
③「Aたことは(が)ない」の形で。Aという経験がないことを述べる。 | ||
④今までで一番Aだ。 | ||
これといってAはない これといったAはない |
取り上げるべきAが特にないことを表す。 | |
Aさ | その形容詞がどのような程度であるかということを表す。 | |
A最中にB A最中にB |
Aをしているちょうどその時にB | A途中にB |
A際にB A際はB A際B |
Aという場面、状態のそのときB。 | Aに際してB A時にB A折りにB AうえでB |
AさえB AでさえB AとさえB Aさえしない |
①Aを例としてあげ、そのAがBであるから、A以上(以下)のものも当然Bだという表現。 | AもB AすらB AだにB |
②今までの状態にさらにAが加わって、程度が進むことを表す。 | AもB | |
③「Aさえしない」の形で。まったくAないと、Aがないことを強調する。 | ||
④Aではないと思われているが、実はAだ。 | ||
AさえBば AさえBたら |
①「AがB」「AがBない」という条件だけですべてが事足りることを表す。 | Aが(を・に・・・)Bさえすれば |
②AがB、AがBではないという条件だけで、すべてが事足りたのに、実際はAがBであった(Bではなかった)。 | ||
③Aをすれば(Aという状態になれば)いつでもB。 | ||
Aざるをえない | ①Aしかなく、(嫌だけれども)Aをしなければならないという話し手の不本意な気持ちを表す。 | Aずにいられない Aなければならない Aわけにはいかない Aを余儀なくされる |
②当然のように、Aという気持ち・感情になってしまう。感情を客観的に表そうとする実現である。 | Aずにいられない | |
Aしかない XはAしかない Aでしかない |
①(このような状態/状況では)A以外に方法がない。 | Aよりほかない |
②「XはAしかない」の形で。XであるのはAだけである。A以外にはない。 | Aよりほかない | |
③「Aでしかない」の形で。単にそれだけで、それ以上の意味や価値はない。 | ||
A次第B | Aという状況になったら、すぐBをする。Aは近い将来の状況である。 | |
A次第だ | ①現状Aに至った経緯を述べ、状況を説明する。 | Aしまつだ(Aというしまつだ) |
②Aにより状況はどのようにも変わる可能性があることを示唆する表現。 | ||
Aしまつだ Aというしまつだ |
ことの経過、全体の成り行きを述べる表現。Aは話し手にとってあまりよくない結果がくる。 | A次第だ |
A上B | Aに限定すればBである。Aの観点からはBである。 | AうえでB |
Aずくめ | Aの数が多く、全体として見た時に大部分がAで占められている状態。ほとんどAで揃えている状態。 | Aだらけ Aづくし |
Aずじまい | 期待・希望のAがない状態でことが終わってしまったことを表す。 | |
Aずにいられない Aずにはいられない Aないではいられない |
①やめておこうと思っても、ついAをしてしまう。「~したい」という感情を押さえることができないという表現。 | Aざるをえない Aないではすまない |
②このような状況では、Aという感情が自然に強くわきおこる。 | Aざるをえない | |
③何かに自然に(瞬時に)反応して思わずAをしてしまう。また、そのくらいはなはだしいという程度を表す。 | ||
AすらB A(に・から・で・と・へ)すらB Aようとすらしない |
Aを例としてあげ、そのAがBであるからAいがい(Aと同種)のものもBだということを聞き手に推測させる表現。 | AさえB AだにB |
AせいでB AせいかB |
①AによってBという悪い結果になった。Aという事態や相手を非難する気持ちが込められる。 | AおかげでB AためにB |
②「AせいかB」の形で。Aという理由・原因かどうかはわからないが、Bという悪い結果になった。 | ||
AそばからB | Aをしてもすぐその後にBという状態になる。 | |
Aたが最後B Aたら最後B |
①Aという状態になったら、もうおしまいだ。もとには戻らない。 | |
②Aが始まったら、それから後はずっとAの状態が続ける | ||
Aたきりだ AたきりBない |
Aの行為が行われ、その後繰り返されていない。Aの状態が続いている。 | AままB Aっぱなし(AっぱなしでB) AなりB |
A1たくてもA2ない A1たくともA2ない |
A1を希望しているができない状態である。 | A1ようにもA2ない A1にA2ない |
AだけあってB Aだけのことはある |
Aだから、さすが・やっぱりBだ。Bに重点が置かれ、そのことにまず感心し、やっぱりAだからだという形をとる。 | AだけにB AとあってB |
AだけにB | ①Aだから、当然(それにふさわしい結果)B。Aに重点があるため、理由を強く述べることにもなる。 | AばかりにB AだけあってB AとあってB |
②Aだから、なおさらBだ。Aだからより一層Bだ。 | AだけあってB | |
Aだす | ①今までAの状態ではなかったものがAの状態になる。状態の変化の部分に話し手の視点がある。 | Aはじめる Aかける |
②中にあるものが外に移動したり、隠れていたものが外に現れたりする。 | ||
③存在しなかったものを新しく出現させる。 | ||
Aた末B Aた末にB Aの末(に)B |
長い時間をかけたAは最終的にBという状態になった、決まった。 | A(の)結果B AあげくにB |
ただAのみB ただAのみだ |
①取り上げて述べることがA以外になく、AだけがBだと強調する。 | |
②Aの少ない数を強調する表現。たったAだけがBだ。 | ||
Aたためしがない | Aという行動・経験は、今まで一度もなかったと話し手が思っている。 | Aたことがない |
たとえAてもB たとえAようともB たとえAとしてもB たとえAだとしてもB |
①実現の可能性のない(少ない)Aの状態になったと仮定してもB。話し手の述べたいことはB。Bを際立たせるためにAを例示することもある。 | もしAてもB |
②Aには事実に反することが来て、仮にAの場合でもBであっただろうとBを推測する言い方。Bは過去のこと。 | ||
AたところB AたところではB |
①AをしたらBという結果になった。Bという状態だった。 | AたはずみにB |
②はっきりとはわからないが、Aの範囲ではBである。Aは自分の感覚、知覚、得た情報の及ぶ範囲。 | AかぎりB | |
AたところでB AといったところでB |
①Aをすると仮定しても、報われない、ろくな結果にならない。Aを積極的にはしないというニュアンスがある。 | AとしたところでB AとはいえB |
②たしかにAではあるが、Bという事実があるためAの価値は減る。 | ||
AたとたんにB AたとたんB |
①Aが引き金となった、予期せぬBが瞬時に起こる。AはBの事態になるきっかけであり、Bに話し手の視点がある。 | Aかと思うとB AたはずみにB AなりB AとともにB |
②Aの事態のすぐあとにBという変化が起こった。 | AなりB Aや否やB AかAないかのうちにB Aが早いかB |
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③AとBの間に時間差がないと、話し手が感じたことを述べる表現が。 | Aたら、とたんにB | |
AだにB AにだにB |
Aを例としてあげ、AするだけでBとBを強調する。慣用的表現。 | AさえB AすらB |
AたはずみにB AたはずみでB |
Aという動作が原因で、結果として意図していなかったBを引き起こす。 | Aた勢いでB AたところB AたとたんにB |
AたびにB AたびごとにB |
①Aの事態になったときはいつもB。 | AにつけB AごとにB |
②Aを繰り返していくうちに、だんだんBの程度が変化する。 | AごとにB | |
AためにB AためB |
①AはBをする目的・目標である。 | AんがためにB AようにB Aべきだ |
②AはBの原因・理由である。 | AせいでB AがためにB |
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③Aにとってプラスになることだと考え、Bをする。BはAの利益になると話し手が思っていることである。 | ||
AたらAたでB | ①結果Bは前から予測できることであるが、Aの前に持っていた気分や状態とは違うことを表す。BはAのあとの行動。 | |
②Aの状態になった場合はBという対処法や考え方がある。 | AならAでB | |
Aだらけ | Aがあまりにも多くある様子。話し手はそれを良いこととは思っていない。 | Aまみれ Aずくめ |
AたりともBない | Aは最小の単位としての例示であり、まったくBないことを表す。 | AもBない |
AたるB AたるものB |
①AとしたB。Aという状態のBであることを表す。 | |
②「AたるものB」の形で。Aという状態・身分・地位にある場合はB。AというものはBだと、Aの当然(本来)あるべき姿をBで表す。 | ||
AたるやB | Aの程度がはなはだしい状態であることをBで表す。Aは特別だ。 | AといったらB Aといったらない |
ちょっとしたA | ①普通以上のA | |
②少しだけのA。Aはたいしたことがない。 | ||
AつBつ | AをしたりBをされたり、AたりBたりを何度も繰り返すという状況や状態を表す。「AたりBたり」の慣用表現。 | |
AついでにB | Aの機会を利用してBをする。Aが目的であり、その機会にあわせてBをするという意味。 | AがてらB |
Aっきり Aぽっきり |
Aだけでもあると強調する表現。 | |
Aつくす Aつくせない Aつくし |
残らず全部A | Aきる Aぬく |
Aづけ | Aばかりの、Aを続けている状態から抜け出せない厳しい状況を表す。 | Aびたり Aまみれ |
Aっけ | ①知って履いたが、忘れてしまったり不確かなAを「~かなぁ」と確認する言い方。 | |
②そういうこともあったなぁと昔を懐かしんだり、過去を改装する表現。 | Aものだ | |
Aっこない | Aはずがない。Aはありえないと話し手が思っている。 | |
AつつB AつつもB |
①Aという状態・行為とともにB。 | AながらB |
②Aであるけれども、それに相反するBをする。 | ||
Aつつある | Aは少しずつ変化している状態である。 | Aている |
Aっぱなし AっぱなしでB |
①Aという行為が行われた後、しなければならない処置や始末をしないで、そのままの状態にしてある。Aをしたまま放置してある状態でB。 | |
②Aという行為がずっと続いていたり、頻繁にAが起こることを表す。 | AままB Aたきりだ(AたきりBない) |
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(Xは)Aっぽい AっぽくB |
①XにはAという傾向や状態がよく現れていて、Xの性質となっている。 | Aがちだ |
②Xに接したときの話し手のXに対する感覚がA。Aの傾向・要素が強い。 | Aらしい Aくさい |
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A1てA2ないことはない(がB) A1てA2ないこともない(がB) |
①A1をしようと思えばできるが、少しの無理や強い意思が必要だ。 | Aしようと思えばできる |
②A1は可能だが、100%の満足は得られない。 | ||
AであれBであれC | たとえとしてAやBをあげ、AやBで代表されるどんなもの・場面・状態でもとにかくCであるという意味。 | AにしてもBにしても AといいBといいY AといわずBといわずC |
AてからでないとB | AのあとでB。BはAが成立後しか成立しない。AをしたらBが可能。 | |
AてからというものB AてからというものはB |
Aという状態になって(Aという出来事があって)、以前とは一変したBという状態がずっと続いている。 | AてからB A以来B |
Aてしょうがない | ①対用気持ちや感覚のためにAという反応が現れ、止めることができない。 | Aてやまない |
②Aの状態が続き止まらない、終わらない。 | ||
③Aの気持ちがずっと続き、押さえることができない。 | Aてたまらない ①~③Aてならない |
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Aてたまらない | Aという気持ちや感覚が、その時点で強く感じられて、押さえたり我慢することができない。 | Aてしょうがない Aてはたまらない Aてやまない |
Aてならない | 自然に現れたAという気持ちや感覚が強く、ずっと持続しつづける。 | Aてしょうがない Aてならない Aてやまない |
AてはB、AてはB AてはB、BてはA AちゃB、AちゃB |
AとBの行動を何度も何度も繰り返している様子や状態。 | |
AであるまいしB AじゃあるまいしB AわけではあるまいしB |
Aなら当然かもしれないがAではないからB。話し手の批判や意見がB。 | |
Aてはかなわない | Aという嫌な、耐えがたい状態が話し手に降りかかることが許せない、納得できない、困る。 | Aてはたまらない |
AてはじめてB | ①Aの事態、状態になってからBは最初の体験、行為であるという表現。 | |
②AからこそB。AがなければBは考えられない。Aの前にBはなかった。 | ||
(Xは)Aではなくてなんだろう Aでなくてなんだろう |
Xという状態をAで表し、Xは本当にAだとAを強調する表現。 | |
AてまえB | ①話し手のAという状況をほかの人がどう感じるか、受け取るかを考えるのでB。 | AからにはB A以上B AうえはB |
②Aの前でAが話し手をどう感じるか、受け取るかを考えてB。 | ||
AでもなくB AでもなしにB 疑問詞+AでもなくB |
①Aやほかの当然予想されることを何もせずBの状態のままでいる。 | AともなくB |
②「疑問詞+AでもなくB」の形で。はっきりした目的がない状態でBをする。 | ||
③うまく表現できない状態Bについて説明する。 | ||
Aてやまない | 長期にわたってAという強い気持ちが持続する。 | Aてしょうがない Aてならない Aてたまらない |
AとBがあいまってC AはBとあいまってC |
AとBの二つの理由が互いに作用しあい、効果がより高まって、Cという結果になる。 | |
AとあってB | Aという客観的な事実があるから予想通りBだ。Bは客観的事実。 | AだけあってB AだけにB AとあってはB |
AとあってはB Aと知ってはB Aと聞いてはB |
①Aという事態になってB。Bには自分のちからではコントロールできないこと、仕方のないことが来る。 | AとあってB |
②AはBの判断を積極的に支持する十分な理由を表す。 | ①,②AにあってはB | |
(Xは)AといいBといいY | Aの側面から見てもBの側面から見てもXはYである。「XはYだ」ということを説明するために、Xを色々な角度から見る。 | AであれBであれC AといわずBといわずC |
(Xということは)Aということだ Aのことだ Aという |
①話し手がAという情報を得て、それを相手に伝える伝聞表現。 | Aそうだ AとかB |
②ある情報や状態から、話し手が「Aだ」と結論づける。 | Aわけだ | |
③「XとはAということだ」「XとはAのことだ」の形で。X=Aということを表し、Xの意味・内容を説明する。 | ①~③Aというものだ | |
Aというところだ Aといったところだ |
Aはおおよそのレベルや大体の数を表す。 | |
(Xは)Aというものだ Aってものだ |
①ある状況・状態について、Aという客観的判断を下す。 | |
②Xという物の名称や内容についてAで述べ、説明する。 | XはAものだ Aということだ |
|
(Xであれば)Aというものではない Aというものでもない |
XならAだと思われるかもしれないが、一概そうとは言えない。 | |
(Xは)AというよりBだ。 | Xに対しAという評価・認識があるが、話し手はBのほうが的確だと思っている。 | |
AといえどもB | ①Aを理由に何か免除されるわけではない。Bは逃れられない義務や覚悟。 | AといってもB AとはいえB |
②普通AならBではないと思われるが、たとえAであってもB。 | ||
AといえばB AといえばAがB そういえばB |
①Aという話題からBを連想したり、思い出したりする。話題を変えるときにも使われる。 | |
②Aということを聞いたり、見たりするとBを連想する。話し手はAとBを一対のもののようにとらえている。 | AといったらB AときたらB |
|
③「AといえばAがB」の形で。Aは一応認めるが、100%認めているわけではない。まあまあAだ。 | ||
AといったらB AといったらA(がB) |
①Aの程度がはなはだしいことの強調表現。Aの程度はB。 | AたるやB |
②「AといったらA」の形で。何があっても絶対Aは変わらないという話し手の強い気持ちを表す。 | ||
③「AといったらA(がB)の形で。Aは認めるが100%ではない。BでAとは違う意見・感想を補足する。 | AことはA | |
④Aということを聞いたり、見たりするとBを連想する。話し手はAとBを一対のもののようにとらえている。 | AといえばB | |
Aといったらない Aったらない Aといったらありゃしない |
他に比べるものがないほどAはすごいことを表す。 | AたるやB |
AといってもB | ①Aが一般に考えられるAではないとBで否定したり説明を加えたりする。 | AもののB(AとはいうもののB) AとはいえB AといえどもB AからといってB |
②Aは確かだがほんの少しだ。あるいは少しはあるとBで補足する。 | ||
③Aに希望・主張がきて、そのAを受けた形でBには現実がくる。Aは実現不可能あるいは現状ではきわめて困難なこと。 | ||
AといわずBといわずC | AやBを例として、無差別に、いたる所、あらゆるものにC。 | AといいBといいY AであれBであれC |
Aと思いきやB Aかと思いきやB |
①Aだと思ったが、実際はB。話し手の驚き・意外・あきれ・落胆などの気持ちを表す。 | |
②困難な状況Aを脱したと思ったら、別の困難な状況Bになった。 | ||
AとおりにB AとおりB Aどおり(に)B |
①Aの情報・予想・意図と同じ結果B。 | |
②AにしたがってB。Aと同じようにB。 | AままB | |
AとかB AとかBとか |
①ほかから得たAという情報をはっきりわからないという気持ちで相手に伝える。 | Aということだ Aそうだ |
②その場の様子を見て本人に対し、事実の確認をする。また、伝聞情報を本人に確認するときにも使う。 | ||
③A(やB)以外のものが他にもあることを含んだ表現。 | ||
④「AとかBとか」の形で。AやBを例示しながら、話し手はAやBを含んだ全体を相手に伝える表現。「忠告・要求・命令」に使われることが多い | AなりBなり AやらBやら |
|
AときたらB | ①AはBだということを強調する表現。 | |
②Aということを聞いたり見たりすると、Bを連想したり思いつく。話し手とってAとBの関係は特別なもの。 | AといえばB | |
③Aの次には(順番からいって)当然Bだ。 | ||
Aところ(に・へ・で・を)B Aようとしたところ |
①Aをする寸前、Aの途中、Aをし終わった時を表す。動詞の形によって、表す時が異なる。 | Aばかり |
②ちょうどAの状況のときにB。 | ||
③「Aようとしたところ」の形で。Aのまさに直前にB。 | ||
④本当はAになるべきなのに、またはほとんどAになるはずだったのに、実際はAにならなかった。 | ||
⑤Aの場面・状態(に・へ・で・を)B。 | ||
AどころかBも AどころかBまで AどころかB |
①Aだけだと思っていたら、意外にもBもあった。Aはその場の共通認識や予測可能な事柄で、BはAの認識を超えた意外なこと。 | AばかりでなくB AばかりかBだ AはおろかB |
②「AどころかB」「AないどころかB」の形で。Aではなく、Bだ。Bを強調するためにBとは対照的なA、もしくは程度の低いAを出し、それを打ち消している言い方。 | ①,②Aどころではない | |
③「AどころかBも~ない」の形で。AはもちろんBも~ない。AはBより程度の高いことで、両方打ち消すことにより、何も~ないというニュアンスを含む表現。 | AはおろかB | |
Aところだ | 今の状況がAだ。今の状況からAだ。 | |
Aどころではない Aどころじゃない Aどころの騒ぎではない |
①実状はAの程度ではなく、A以上にもっとすごい。 | AどころかBも(AどころかB) Aなんてものではない |
②Aをする余裕がない。Aよりも大事・大切なことがほかにあると話し手は考えている。 | A場合ではない | |
Aところとなった | 程度を経て結果的にAという状況になった。 | |
AところによるとB Aところによる AところによってB AところによればB |
AはBの根拠、もとになるものである。 | AによってB |
AとしたところでB AとしたってB AにしたところでB |
①Aを前提に考えを進めてもBだ。 | AたところでB |
②「XはAとしたってB(AとしたところでB)の形で。 | ||
③Aもほかと同様にB。 | ||
AとしたらB AとすればB |
①Aと仮定した場合B。 | AたらB |
②ある情報Aを受けて、それを基にすればBだと考えられる。 | ||
「AようとしたらB」の形で。Aをするつもりで行動したら、予想外の事態Bに直面した。 | ||
(Xを)AとしてB AとするB AとしたB AものとしてB AはAとしてB |
①XにAという位置づけ・意味づけをしてB。 | |
②Aという立場・身分・状態でB。 | ||
③「AはAとしてB」の形で。Aは了解した、Aを別にしてほかにBという表現。 | ||
④Aと仮定するとBということになる。Bは当然の結果。AとするとB。 | ||
⑤「A(もの)としてB」の形で。Aという判断のもとにBをする。Aと考えてB。 | ||
AとしてはB AとしてB |
①Aで主題を、Bでそ例示を述べる。AはBだと婉曲的に表す。 | |
②Aの役割を限定し、Bでその評価を述べる。 | AにしてはB | |
③Aのレベルなら、Bと言ってもいい、Bという評価が下せる。 | AなりにB A割にB AにしてはB |
|
④Aの立場からの意見をBで述べる。 | AなりにB | |
(Xは)AとしてもB A1ようとしてもA2ない |
①実際はAではないがAと仮定してもB。だからAをしても仕方がない。 | AにしてもB AとてB |
②もしAの場合でもBだ。 | AにしてもB | |
③Aはある特定の人物や組織であり、その立場からBをする、Bである。 | AにしてもB | |
④Xは(他の立場や役割のときと同様)Aの立場・役割でもBである。 | ||
⑤「A1ようとしてもA2ない」の形で。どんなにがんばってAをしようと努力しても絶対できない、無理だ。 | A1ようとしてもA2ものではない A1ようにもA2ない A1にA2ない |
|
AとてB AこととてB AからとてBない AとてBない Aない(ぬ)こととてB |
①AだからBは仕方がないと、Bを正当化する表現。Aは当然の理由、Bには悪い結果がくる。 | |
②「AからとてBない」の形で。Aということを理由にBするのはよくない、Bにはならない。 | AからといってB | |
③「AとてBない」の形で。Aと仮定してもBにはならない(だろう)。 | AとしてもB | |
④Aも例外ではなく、他の同種のものと同じB。 | ||
⑤「AとてBない」の形で。Aを例としてあげ、他を類推させる。 | ||
⑥「XはA(たり)とてない」の形で。Xがないことの強調表現である。Aは「1」を含む数。 | ||
AとともにB | ①Aと同時にあるいは直後にBが続いて起こる。 | AたとたんにB AにしたがってB |
②Aと同じようにBも並行的に変化する。 | AにつれてB AにしたがってB AにともなってB |
|
③Aといっしょに、B。Aの状態でB。 | AをもってB。 | |
④AとBが並立している状態を表す。 | ||
Aとは | ①Aの事実に対する話し手の驚き、あきれ、関心などの気持ちを表す。 | |
②相手や自分自身にAの意味や価値を問いかける。 | ||
AとはいいながらB | Aのことばの持つイメージに反する現実Bを述べる表現。 | AもののB(AとはいうもののB) AといいながらB |
AとはいえB いくらAとはいえB |
①確かにAという事実があるが、その意味や価値にあわない話し手の判断・評価や実態をBで付け加える。 | AにもかかわらずB AもののB(AとはいうもののB) AといえどもB AたところでB AといってもB |
②Aには(ある事実から生じる)心の状態、Bではその心の状態に100%浸っていられない事情を述べる。 | ||
③Aであることを理解していても、それに反する希望や要望をBで表す。 | ||
④AなのでBは当たり前だ(ある程度仕方がない)が、それでもこのBの状態は程度をこえている。「いくら~といはいえ」の形でよく使われる。 | ||
Aとはかぎらない Aないとはかぎらない Aないともかぎらない |
①みんながAだと思っている状況の中でA(では)ないかもしれないと、Aではないことを想定して話す。 | |
②「Aないとはかぎらない」の形で。低い確率ではあるが、Aの可能性がある。Aかもしれない。 | ||
AとばかりにB | ①Aという感情、思っていることがBの身振りに出る。AというようにB。 | AんばかりにB |
②Bを行うときの掛け声や力の入り具合をAで示す。 | ||
Aとばかりはいえない | 一般にはAと思っているが、そうではない側面もある。 | |
AともBともつかない AともBともつかないC |
AとBのどちらかはっきり言えない。AかもしれないしBかもしれない。 | AともBともいえない |
AともなるとB AともなればB AとなるとB |
AでなければそれほどBではないが、Aという条件や時の経過ではB。 | AとなるとB AになるとB |
AないことにはBない AないことにはB |
①Aの状態にならなければBも成立しない。AはBの条件。 | |
②「AないことにはB」の形で。Aの状態にならなければ、Bというマイナスの状態になる。 | ||
Aないことはない(がB) AないこともないがB |
①はっきりAないと言い切ることができない。話し手の気持ちとしてはB。 | Aことは(も)ない AことはA |
②(条件によっては)Aの可能性もある。 | ||
Aないではおかない Aずにはおかない |
①Aをしないで放っておくことは許さない、必ずAするぞという強い意思を表す。 | Aないではすまない |
②Aにならないことはない。必ずAの状態になる。 | ||
Aないではすまない Aずにはすまない |
①今の状況を考えると、Aないという状態や言い訳は許されない。 | |
②Aないままでは気が収まらない、満足できないという感情や性格を表す。 | Aずにいられない Aないではおかない |
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AないまでもB | ①Aの程度には至らなくても、少なくともB。 | |
②より望ましいAにはならなくても(せめて)Bが望まれる。 | ||
Aないものでもない Aないでもない |
一見、感情性が低く見えるが、Aの可能性も十分にあるということを、控えめに述べる婉曲表現。 | |
AながらB AながらのB AながらにB AながらもB |
①AとBが同時に行われる。Bがどのような状態で行われるかをAで表す。 | AままB AつつB |
②AもBも大変で勢力を要することだが、その二つを並行して行う。 | AかたわらB | |
③Aという方法・手段を使ってB。 | AてB | |
④AはBの前置き、話し手はマイナスの状態Aを認めてBを言う。 | ||
⑤AだけれどもB。普通AであったらBにはならないはずなのにB。 | ||
⑥Aは結果として全部がB。 | ||
AなくしてB AなくしてはB AなくしてBない |
①AがないままにBしてしまうのは、よくない(だからAが必要だ)。 | AなしにB |
②「AなくしてBない」の形で。もしAがなければ、Bできない。(AはB成立のための必要条件) | AなしにB | |
AなしでB AなしではBない |
①本来するA、面倒なAをしないでB。 | AことなしにB AなしにB |
②「AなしではBない」の形で。もしAがなければ、Bできない。(AはB成立の必要条件) | AなしにB | |
③普通は使うAを使わないでB/普通は入っているAを入れないでB。 | AなしにB AぬきでB |
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AなしにB AなしにはBない AもなしにB |
①本来ならAからBという段取りであるのに、AがないままB。 | AなしでB AぬきでB AことなしにB AなくしてB |
②「AなしにはBない」の形で。もしAがなければ、Bできない。(AはB成立の必要条件) | AなしでB AなくしてB |
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Aなど AなどのB |
①Aを例として示す。たとえばA。AでなくてもAと同類ならよい。 | |
②直接Aのことを言っているのだが、婉曲的な表現で断言を避ける。Aを軽んじて述べることもある。 | AなんかB AなんてB |
|
③だいたいA。Aというようなこと。「Aなどと~」の形でも使われる。 | AなんてB | |
Aなみ Aなみの Aなみに |
Aの水準と同じぐらい、Aと同程度ということを表す。 | |
AならAでB AないならAないでB |
Aの場合はBという対処法、考え方がある。 | AたらAたでB |
AならいざしらずB AはいざしらずB 疑問詞+AかはいざしらずB Aかどうかはいざしらず |
①もしAだったら、当てはまる、納得できるが、AではないのでB。 | |
②「AはいざしらずB」の形で。Aのことはわからないが、Aはどうでもいいが、Aと関係なくB。 | ||
AならではのB BはAならではだ |
BはAに特徴的なことで、ほかにはあまり見られない。さすがはAだからだと感嘆する表現。 | |
AなりB | ①Aという状態になったことがきっかけで、続いてB。 | |
②Aのすぐ後にB。AB間の時間差がほとんどないことを述べたい。 | AたとたんにB Aや否やB |
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③Aの後ずっとAの状態のままB。本来されるべきことがされていない。 | Aたきりだ(AたきりBない AままB |
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AなりBなり | (何でもよいのだが)たとえばAやBなどと、選択肢を挙げる表現。 | AとかB(AとかBとか) AようがBようがC |
AなりにB AなりのB |
①Aに見合ったB、AにふさわしいBを見いだし、それを述べる表現。 | AとしてはB |
②他人はどう見るかは別として、(話し手は)Aとしては十分Bであると考えている。表面的な判断や安易な判断に対して異議を唱える言い方。 | AとしてはB | |
なんかA | なんとなく、理由はわからないがA。はっきりしないがAだ。 | |
AなんかB AかなんかB |
①Bで表したいことの一例をAで示す。たとえばA。 | |
②「AはB」のあいまいな表現。また、Aを提示し強調することによって、Bで話し手の価値観を表す。 | ①,②Aなど AなんてB |
|
③「AかなんかB」の形で。Aのようなもの。Aか何かほかのものの略。 | ||
なんてA なんとA |
Aにたいして、驚いたり、感動したりする気持ちを表す。 | |
AなんてB | ①BをAで説明する。AというようなB。 | |
②AというのはBだ。Aに対する判断をBで述べる。 | Aなど | |
③婉曲表現。話題になっていることをAで示し、Bで意見を述べる。 | Aなど AなんかB |
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Aなんてものではない Aなんてもんじゃない |
ことばで言い表せる程度ではなく、実際はAより程度がさらに進んでいることを表す。マイナス評価にもプラス評価にも使う | Aどころではない |
A1にA2ない | Aをしようと思うが、心理的にどうしても出来ない。 | A1たくてもA2ない AとしてもB(A1ようとしてもA2ない) A1ようにもA2ない |
AにBもなにもあったものではない AにBもなにもない |
①AにはBやそれに類するものなどはない。AにBという考え方は不適切だ。AにBという表現は合わない。 | |
②Aは本来あるはずのBもないほどひどい状態である。 | ||
(Xは)Aにあたらない (Xは)Aにはあたらない |
①XはAに該当しない。「XはAにあたる」の否定の形。 | Aにはおよばない |
②大した価値や重みがないのでAする必要がない。 | ||
AにあたりB AにあたってB AにあたってのB |
①特別なAという事態になって、(これから)B。 | Aに際してB Aに臨んでB AうえでB AにおいてB |
②Aという目的を設定し、それに対してBという手段を講じる。 | ||
AにあってはB AにあってB |
①Aの状態・立場・身分・場合では、当然B。 | |
②「AではBだ」と強調する硬い表現。 | AにおいてはB AとあってはB |
|
Aに至る Aに至るまでB Aに至ってB Aに至ってはB Aに至ってもB |
①事態が進んで、Aという状態になる。Aという状態になったのにB。 | |
②「Aに至るまでB」の形で。普通では考えられないAまで、という話し手の驚きや呆れの気持ちを表す。 | ||
③「XからAに至るまでB」の形で。XからAまでの時間・範囲を表す。 | ||
④「Aに至ってはB」の形で。(いろいろな例の中から)Aという極端な例を挙げ、AはBという程度だと、驚いたり、呆れたりする。 | ||
AにいわせればB AからいわせればB |
Aの意見ではB。Aの意見を推測してBで述べる。 | AがいうにはB AにしてみればB |
AにおいてB AにおいてはB AにおいてもB |
①Aという場所でB。公的な知らせなどによく使う表現。 | |
②Aという側面から見るとBである。Aという点でB。 | Aに関してB AにかけてはB |
|
③Aという時・場面・状態ではBをするのがふさわしい。 | AにあってはB | |
④Aをするには、前提としてBが必要である。 | AにあたりB | |
Aに応じてB | Aという基準によってBは変化する。Aに合うB、A'に合うB'がそれぞれあることを表す | AによってB |
AにかかってはB AにかかったらB |
Aの力や影響力がすごいので、一般的な見込みと全く違う結果Bになる。 | |
AにかかわらずB | ①Aに関係なくBである、Bになる。話し手の述べたいことはBになる。 | |
②どんなAでもBでもある、Bをする、Bになる。 | AにもかかわらずB ①,②Aを問わずB |
|
Aにかかわる AにかかわるB |
①Aに関係がある、Aと関係を持つ。 | Aに関してB |
②Aに悪影響を与えるかもしれないと、注意を促す表現。 | ||
(Xは)Aに限ったことではない | XはAだけではなく、ほかにも同じようなことがあることを表す。Xはさほど珍しくないというニュアンスを含んでいる。 | (Xは)Aだけではない Aに限らずB |
Aに限ってはB | ①話し手がAに対して持っている評価と合わないBを示され、信じられないという気持ちを表す。 | |
②ほかと違ってAだけがB。 | ||
③Aの場合はほとんどいつもBと話し手が思っている表現。 | ||
Aに限らずB(もC) | 聞き手が持っているAはCだという考えに対し、より広い範囲のBもC。 | AだけでなくB AのみならずB Aに限ったことではない |
Aに限りB | Bが適用されるのはAだけである。 | AかぎりB |
Aにかたくない | 状況から見て、第三者の立場や胸中や意図をAすることが容易だ。 | |
AにかわりB AにかわってB |
今までAであったところがB。 | |
Aに関してB Aに関するB |
BはAに関係がある事柄(もの)を示す。 | AについてB Aに対してB Aにかかわる AにおいてB AにかけてはB |
Aにきまっている | ①話し手の強い推量。話し手はAだと信じ込んでいる。 | Aことにきまっている |
②当然Aだ。 | ||
Aにくい AにくいB |
①Aをしようと思えばできるが、難しい | Aがたい |
②簡単にはAできない。 | ||
③気持ちのうえで、Aするのが難しい | ||
④Aをしたときの感覚が心地悪い。満足できない。 | ||
Aに比べてBはC それに比べてBはC |
①Aを基準にBとの違いを確かめ、BはCであることを述べる表現。 | Aに対してB AにひきかえB |
②「A(~は~だ)。それに比べて、B(~は~だ)。」の形で。AとBを、単純に比較する文である。 | Aに対してB AにひきかえB |
|
AにくわえてB AにくわえB |
AだけでなくB。AにBがプラスされ大きな結果・効果を生む。 | AだけでなくB AうえにB |
AにこたえてB AにこたえるB |
Aの要求や期待、反響に対し、それにふさわしい反応をBでする。 | AにそってB |
Aに際してB Aに際しB |
Aという場面・機会を目前にして、B。 | Aに臨んでB A際にB AにあたりB |
Aに先立ってB Aに先立つB Aに先立ちB |
Aの前段階としてB。 | |
AにしたがってB AにしたがいB |
①Aの変化によって、他の変化が引き起こされる。Bという事態になったのは、Aという変化があったからだ。 | AにともなってB AとともにB AとともにB AにつれてB |
②命令、指示や規則・規定の通りにする | AにそってB | |
(Xは)AにしてB | ①XはAであり、またB。Xについての二つの異なる面を説明する。 | |
②Bが起こった時点やかかった時間Aを強調する表現。 | ||
③AだからBだ。AでもBだとAを強調する。 | ||
④Bの状況・状態をAで強調する表現。 | ||
(Xは)AにしてはB | Aから当然予想される基準や標準に現実のBの程度が合わない。XがBであるとは、積極的に言えないが、Aという条件を考え合わせればB。 | AとしてはB(意味2) AとしてはB(意味3) A割りにB AにしてもB |
AにしてみればB | ①話し手がAという立場次元に立ち、その心情や考えを推測する表現。 | AからみるとB |
②Aの立場から意見をBで述べる。Aの意見を推測してBで述べる。 | AにいわせればB | |
(Xは)AにしてもB AにしたってB それにしてもB |
①Aという条件・理由を考慮してもBという結果は予想外。すぐには信じられない、簡単に納得できない。AとBはすでに起こったこと。 | AにしてはB AにつけB |
②Aの場合でもBという条件・留保が必要。B成立によりA成立の条件が整う。Aはまだ行われていないが、その前にBを考えなければならない。 | AとしてもB | |
③Aが成立するがどうかはわからないが、成立するとほぼ認めたうえでなお、それでもBである。 | AとしてもB AにしてもBにしても |
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④ほかの何かと同じように、例外なくAの場合でもBである。 | AにとってB(AにとってもB) AとしてもB |
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⑤たとえAの場合でも、Bは必ずしもAから予想される結果とは限らない。 | ||
⑥小さな単位AでもBなのだから、ほかはすべてBだといえる。 | ||
⑦ほんの少しの取るに足らないことをAで取り上げ、強調する。客観的に見てAは少ないが、話し手にとっては大きな意見を持つ。 | ||
⑧「A。それにしてもB。」の形で。全件との直接のつながりはあまりなく、全話の冒頭に出てくることが多い。話題提示・場面づくり・感嘆・改めて何かを述べるときに使う。 | ||
(Xは)AにしてもBにしても(Y) AにせよBにせよ AにしろBにしろ |
①AやBは例示。Aの場合もBの場合もX=Yという状況・状態。 | AであれBであれC |
②A、BどちらにしてもY。AとBは肯定と否定の動詞が入る。 | AにしてもB ①,②AてもBても |
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Aにしのびない | ①Aをするのは惜しい、もったいないという気持ちを表す。 | |
②Aを続けることができないほどひどい。 | Aにたえない | |
(Xは)Aにすぎない AにすぎないB |
XはAでしかない、XはAであるだけだ。話し手はAをつまらない・くだらない・価値のない・数が少ないものと思っている。 | Aにほかならない |
(Xは)Aに相違ない | XはAであると強く断言する表現。 | Aに間違いない Aに違いない |
Aに即してB Aに即したB |
Aを踏まえて、それに合わせる形でB。 | AにそってB |
AにそってB AにそったB |
①長く続いているAに並行してB。長く続いているものに並行して進む。 | Aに面してB |
②目的や期待、考え、意見などに合わせる。 | AにしたがってB Aに即してB AにこたえてB |
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Aに対してB Aに対するB それに対してB |
①AはBの対象を表す。 | Aに向かってB Aに関してB AについてB Aに反してB |
②AとBは比較・対立関係にある。Aは~だ。一方、Bは~だ。 | Aに反してB AにひきかえB Aに比べてBはC |
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③割合を一般的事柄として示す。AはBという行為の対象となる数である。 | AにつきB | |
Aにたえない AにたえるB Aにたえる AにたえないB |
①Aを続けることができないほどひどい。Aの気持ちがとても強い。 | Aにしのびない |
「Aにたえる」の形で。Aするだけの価値や力がある。 | ||
Aに足る | 十分Aできるほど優れている、Aに見合うと評価する表現。 | |
(Xは)Aに違いない | たぶんXはAだろう。確信度の高い推量表現である。 | Aに相違ない Aには違いない |
AについてB AについてのB AについてはB |
①AはBの主題(内容)を表す。 | Aに対してB Aに関してB AにつきB AをめぐってB |
②他と違って、Aの場合はB。 | ||
AにつきB | ①AはBの理由を表す。 | |
②単位AにBが割り当てられる。 | Aに対してB AあたりB |
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③AはBの行為の対象を表す。 | AについてB | |
AにつけB A1につけA2につけB AにつけてもB それにつけてもB なにかにつけB |
①Aを繰り返すたびに、自然とB。 | AたびにB |
②「A1につけA2につけB」の形で。A1の場合もA2の場合もB。 | AにしてもB(それにしてもB) | |
AにつれてB | Aの動詞の変化によって、Bの変化が生じる。Aは進行的である。Aの状況変化と平行的にBの事態も一定方向に変わっていく。 | AとともにB AほどにB AにしたがってB AにともなってB |
(Xは)AにとってB AにとってもB AにとってはB |
Aの立場から考えてみるとXはB。 | AにしてもB |
AにとどまらずB | Aの範囲におさまらず、Bにも及ぶ。影響力・勢いの強さを示す。 | AばかりかBも AだけでなくB |
AにともなってB AにともないB AにともなうB |
①ある変化Aを受けてほかのBが変化する。AB間には時間差がある。 | AとともにB AほどにB AにつれてB AにしたがってB |
②Aの事態に付随してB。Aとほぼ同時にB。 | ||
Aに臨んでB Aに臨みB Aに臨んだB |
①大きな意見のあるAという場面でB。 | AにあたりB Aに際してB |
②Aに面してB | ||
Aにはおよばない Aにもおよばない Aもおよばない |
①Aまでする必要はない。 | Aにあたらない AはもちろんBもC |
②Aより下の程度だ。Aには達しない。 | Aほどでもない | |
③「Aもおよばない」の形で。そこまではまったくAできない。 | Aもつかない | |
(Xは)Aには違いない XはAには違いないがB |
XはAであると認める(が…)。後分は全文の一部否定や補足。 | AことはA Aに違いない |
Aに反してB Aに反したB Aに反しB |
①Aと合わない、つながらない現実のBを示す。 | Aに対してB |
②Aに従わないでB。Aの通りにしないでB。 | Aに対してB | |
AにひきかえB それにひきかえB |
①Bを強調または暗示するために、Bと正反対のAを例示している。AかBどちらかに、良・悪の評価の対象がくることが多い。 | Aに比べてBはC Aに対してB |
②「A。それにひきかえ、B。」の形で。AかBどちらかを強調・暗示するために、評価のできるものを例示する。 | Aに対してB(それに対してB) Aに比べてBはC(しれに比べてBはC) |
|
(Xは)Aにほかならない Aからにほかならない |
XはAであって、A意外のものではない。XはAであるということの強調表現。 | Aにすぎない |
Aに向かってB | ①AはBの動作を行うときの顔や体の正面、目標、進む方向を示す。 | Aに面してB Aに対してB |
②AはBの動作の対象となる人。(必ずしも、正面の方向でなくてもいい) | Aに対してB | |
(Xは)Aに面してB Aに面したX |
①XはAの正面にある。Bは存在を表す状態性の動詞。 | Aに向かってB |
②「Aに面したB」の形で。Aが基準となり、Xに視点を当てる文である。 | AにそってB Aに臨んでB |
|
③抽象的・客観的・衝撃的事態に直面する。観葉的表現である。 | ||
AにもかかわらずB | Aという行為・状態から当然予想・期待された結果にならずBとなった。結果Bは、Aという行為・状態に影響を受けない、左右されない。 | AもののB(AというもののB) AのにB AとはいえB AにかかわらずB AあげくB AもかまわずB |
AにもましてB それにもましてB |
①日常・以前の状態Aと比べ、現在・その後の傾向がさらに強くなりB。 | |
②「A。それにもましてB。」の形で。全文の事態Aより後文の事態Bのほうが傾向・程度が強い。 | ||
AによってB AによるとB AによればB AによってはB AによるB |
①AはBという結果や状態になった原因・手段。 | |
②AはBの情報源・根拠・もとになるもの。 | Aに基づいてB AところによるとB |
|
③Aは受身文の行為者を表す。AはBという行為・状態の発生源である。 | ||
④それぞれのAでB。A次第で状態や様子に違いが表れる。 | Aに応じてB | |
AにわたってB AにわたりB AにわたるB AにわたったB |
Aという期間・範囲に及んでB。 | Aを応じてB |
AぬきでB AぬきのB AぬきではBない AぬきにしてB |
①本来あるべき、含まれがちなAを除いた状態でB。 | AなしでB AなしにB |
②「AぬきではBない」の形で。本来あるべき状態からAを除いた場合、Bは成り立たない。 | ||
Aぬく AぬいたB |
一つのことを可能なかぎり、困難にめげず、達成するまでA。とことん深くA。 | Aきる Aつくす Aとおす Aあげる Aこむ Aつづける |
AのAないのって AのAないののB |
①とてもAだとAの程度のすごさを説明する表現。 | |
②AとかAではないとか、もめたり、騒いだりしている様子。 | ||
Aの至り | ①これ以上ないくらいAであるという感情の強調表現。 | |
②Aを原因として、ある出来事にまで結びつく。 | ||
Aのきわみ | Aの程度が高まって、行き着くところまで行った。とてもAだということを強調する表現。 | Aきわまりない |
AのみならずB(もC) ひとりAのみならずB |
AだけでなくBもCという状態になる。 | Aに限らずB |
AのもとでB Aの名のもとに(で)B |
①Aの影響の及ぶ範囲、Aという状況の中でB。 | |
②「Aの名のもとに(で)B」の形で。Aという名目でBが行われる。BはAという名に反することである。 | ||
AばBものを | もしAならばBなのだが、実際はそうではないということを、悔しく残念に思ったり、相手を責めたりする気持ちを表す。 | Bのに |
A場合ではない A場合じゃない |
今の状態がAをするのにふさわしくない。今しなければならない大切なことがほかにある。 | Aどころではない |
Aはいなめない Aもいなめない |
現状からは、Aという意見や推測は当然だ。Aはマイナスのことが多い。 | |
AはおろかB(もC) AはおろかBすら AはおろかBさえ |
Aはもちろん、BもC。BがCであることを強調して述べるためにAを引き合いに出す文。 | AばかりでなくB(もC) AばかりかBも AどころかBも |
Aばかり Aばかりだ AばかりのB Aたばかり Aてばかり Aてばかりもいられない Aばっかり |
①Aだけ、全体から見てAの割合が多い、Aの程度が深まる一方だ。 | A一方だ Aばかり |
②「AばかりのB」の形で。AのようなB、AほどのBという意味。 | AほどB | |
③すべてのことが終わり、あとはそのことをするだけ、何かをする直前。 | Aまでだ | |
④「Aたばかり」の形で。Aをした後、直後という意味。 | AところB(Aたところ) | |
⑤「Aてばかり」の形で。ほかがないと思えるほどAの頻度が目立って高い状態。 | Aばかり A一方だ |
|
⑥「Aてばかりもいられない」の形で。Aの状態を続けているわけにはいかないという意味。 | ||
A(数詞)ばかり | 約~・~ぐらい・~ほど、という大体の数を示す。話し手にはAは少しであるという意識がある。 | Aくらい(ぐらい)B AほどB(Aほど) |
AばかりかBも AばかりかBまで |
Aだけでも十分なのに、そのうえBもある。 | AばかりでなくB AにとどまらずB AはおろかB AどころかBも |
AばかりがBではない | AだけがBだと思っていることを否定する表現。Aにこだわることはない、もっとほかのものやほかの方法がある。 | AばかりでBない |
AばかりでBない | Aという状況だけで、Bではない。Bの状況は話し手にとって不満を感じるものである。 | AばかりがBではない |
(Xは)AばかりでなくB(もC) AばかりしていないでB |
①XについてAだけでなくBもあると述べる文である。AもBもCだ。 | AばかりかBも AはおろかB AどころかBも |
②Aだけではだめだ、Bが必要だ。 | ||
AばかりにB AばっかりにB |
①AだからこそBというよくない結果となった。 | AだけにB AがためにB |
②Aには話し手の希望がきて、それを望むために普通ではしないような行動Bに出る。 | ||
AはさておきB AはさておいてB AかはさておきB |
①しばらく続けるAはこの程度でやめて、次にB。 | |
②Aは今、話題にせず先にB。Aは考えずに今はB。 | Aは別にしてB AはともかくB |
|
Aはずがない Aはずはない Aないはずがない AはずのないB |
①当然Aではない、Aにはならないという確信をもった推量表現。話し手の心に「もしかしたらAかもしれない」という部分が少しある。 | Aわけがない |
②過去の推量が現実に裏切られたのを見て、落胆・意見・驚きなどの気持ちを表す。 | ||
③「Aないはずがない」の形で。当然Aだという確信をもった推量表現。 | Aわけがない | |
④絶対にAではないと強い気持ちで言い切っている表現。 | ||
Aばそれまでだ Aたらそれまでだ |
それまで積み重ねてきた努力や経歴が、もしAと仮定すれば、そのためにすべて台無しになる。 | |
AはともかくB AはともかくとしてB AならともかくB |
①Aはまだ許すことができるが、Bまでは許すことが出来ない。 | |
②Aはあきらめるが、Bだけでもなんとか実現したい。 | ||
③Aについては保留しておいて、大切なのはBである。 | AはさておきB | |
AはもちろんBもC | Aは当然Cだが、BもまたC。話し手が述べたいことは、BもC。 | AはもとよりB Aにはおよばない(Aは言うにおよばずB) |
AはもとよりB | ①Aは言うまでもなくBも。AはもちろんBも。 | |
②Aはもともと、はじめからB。 | ①,②AはもちろんBもC | |
A反面B | 一人(一つのもの)の中に、A、B相反する傾向・性質か存在する。 | A一方B |
Aぶり AぶりにB AぶりのB Aっぷり |
①Aのようす。Aとしてのやり方。 | |
②Bまでの期間がA。 | ||
Aべきだ AべきB Aべきではない Aべし AべくB Aべからず AべからざるB AべくしてB Aべくもない |
①Aしたほうがいい、Aしないほうがいい、Aしなければならないと、話し手の意見や価値観を強く述べる。 | |
②「AべきB」の形で。AするのがふさわしいBだ。 | ||
③「AべきB」の形で。当然そうなると予想されたことや、確実にそうなること。 | ||
④「AべくしてAだ」の形で。Aは当然の結果だ。 | ||
⑤AべくB」の形で。Aを目的としてBをする。 | AためにB | |
⑥「Aべからず」「AべからざるB」の形で。Aは禁止。Aてはならない。 | ||
⑦「Aべくもない」の形で。Aすることができない。Aする余地や可能性がない。 | ||
AほどB AほどのB AほどBない A(数詞)ほど |
①Bの程度をAでたとえたり、説明したりする。 | Aくらい(ぐらい)B AばかりのB |
②「AほどBない」の形で。Aが一番Bだ。 | Aくらい(ぐらい)B | |
③Bという価値・評価を持つA。 | ||
④「A(数詞)ほど」の形で。大体の数を表す。 | Aくらい(ぐらい)B A(数詞)ばかり |
|
AほどにB AほどB A1ばA2ほどB |
①Aが回数を重ねたり(反復)、程度・手段が進むのに比例して、Bの程度もますます変化していく。 | AにつれてB AにともなってB |
②Aの程度が増すのに比例して、Bの程度も増す。 | ||
Aまい Aでは(じゃ)あるまいか |
①否定の推量を表す。Aないだろう。 | |
②「ぜったいにAないぞ」という話し手自身の強い否定の意志を表す。 | Aものか | |
Aまくる A1てA1てA2まくる |
とてもAする、たくさんAする、勢いづいてAが続く様子。 | |
AまじきB | 絶対にAはいけない、あってはならないBだと断言する。 | |
Aまでだ Aまでのことだ |
①前件が成立しないと判定したら、Aになるとあっさり表明する。話し手にとっては、Aは大したことはないという気持ちを表す。 | |
②Aという事実に深い意味はない。ただ、A(をした)だけのことだ。 | ||
③すでにやるべきことはやり尽くし、あとはAをするだけの状態だ。 | Aだけだ Aばかり |
|
Aまでもない AまでもなくB |
大したことがないので、わざわざAする必要がない。 | Aことはない |
AままB Aまま Aのまま Aがまま |
①Aの状態に従う。 | |
②Aが変わらない状態で。Aを変えない状態で。 | AとおりにB(AとおりB) | |
③「AたままB」「AないままB」の形で。Aの動作・行為の後、次に行われるはずの動作・行為が行われない状態でB。 | AてB AながらB AなりB Aたきりだ Aっぱなし |
|
Aまみれ | ①汚いものが、全体を覆うようにくっついている様子。 | Aだらけ |
②Aづけ | ||
Aみ | 形容詞の示す具体的な部分、事柄を表す。 | Aさ |
A向きのB (Bは)A向きだ |
Bはほかよりも、どちらかといえばAにちょうど合うようになっている。 | A用のB A向けB(A向けのB) |
A向けB A向けのB A向けにB |
AのためにBがある。Bは対象をAに限定して考えられている。 | A向きのB |
Aめく AめいたB AめいてB |
①Aのように感じられる。 | |
②(擬態語につけて)その様子になるという意味。 | ||
(Xは)AもAならBもB AもBならCもD AもBばCもD |
①AもBも両方とも同じように悪い。話し手の呆れた気持ちや、AやBを低く捉えた気持ちを表す。 | AがAだからB |
②Xに関して言えばAもBという面があるしCもDという面がある。Xのある傾向や性質を表している表現。 | ||
AもかまわずB AてもかまわずB AにもかまわずB |
普通なら気にするAも気にせずB。 | AにもかかわらずB |
AもさることながらB | ①確かにAも大切だが、Bのほうがより重要だ。 | |
②AよりもBのほうがもっと程度が進んでいる。 | ||
AもそこそこにB Aもそこそこにする |
①Aを十分せずに早めに切り上げてB。 | |
②まあまあ、まずまず。Aはある程度のB。 | ||
③「Aもそこそこにある]の形で。Aもいい加減にやめろ、やめたほうがいいという表現。 | Aもほどほどにする | |
Aもの Aもん |
ある状況がAを理由にしていることを述べる表現。 | |
AものB | Aには話し手が多い、大きいと思う数値がきて、驚きの気持ちを表す。 | Aからある |
Aものか Aもんか Aたものか 疑問詞+Aものか Aてなるものか A(が)ないものか |
①何があってもAしないこと、Aではないことを強調する。 | だれがAものか なにがAものか Aまい Aものか |
②「Aたものか」の形で。とてもひどくて(心情的に)Aできない。 | Aものか Aものではない |
|
③「Aてなるものか」の形で。そのままにしていたらAになりそうな状態を阻止しようという強い意思を表す。 | Aものか | |
④Aだろうか。自信がないときに使う表現。 | Aものかどうか | |
⑤「Aないものか/Aがないものか」の形で。Aという状態になってほしい、したい、Aがほしいという意味。 | ||
⑥「疑問詞+Aものか」の形で。疑問詞で表している事柄について、決めかねている。わからないという表現。 | ||
⑦「疑問詞(程度)+Aものか」の形で。とてもAと程度の大きさを強調する表現。 | ||
Aものがある Aだけのものがある |
Aという価値や意味を表す部分がある。 | |
Aものかどうか | ①Aだろうか、Aではないだろうか。 | |
②まだしていないことAに対して、Aをしていいのか、しないほうがいいのか、思い悩んでいることを表す。 | Aものか | |
Aものだ | ①昔は何度もAした。Aだったことを、今はしなくなった感慨とともに懐かしむ表現。 | Aっけ |
②Aであることが自然ななりゆきだ。当然Aだと一般化する。 | ||
③世間一般ではAが常識・当然のことだから、しなければならない、してはならないなどと、ある価値観を押しつける表現。 | ||
④Aと強く感じていることを述べる。 | Aことだ(Aこと) | |
⑤出来事の説明や推量を表し、ニュースや新聞記事によく使われる表現。 | ||
⑥Aぐらいの価値・意味があると大げさにいう表現。 | ||
AものだからB AもんだからB |
Aを理由にして、自分の行動の説明をする。自分の行動を正当化する、もってまわった言い方。 | |
Aものではない Aもんじゃない |
①Aをしてはいけないということを一般論的に述べる。 | |
②Aないと、客観的に述べる。 | ||
③とてもひどくてAできない。 | Aものか(Aたものか) | |
AものならB AものならBてみろ AものならBてみたい |
①もしAが可能であればB。話し手は不可能だと思うAを望んでいる。 | |
②「AものならBてみろ」の形で。相手が絶対Aできないと話し手が思い、それを挑発する表現。 | ||
AもののB AとはいうもののB |
①Aは認めるがAから予想できない、Aにつながらない結果、状態、事実がB。Aは事実、あるいは確実性の高い未来のこと。 | AにもかかわらずB AとはいえB AといってもB AとはいいながらB AからといってB |
②AとBを対比し、軽い逆説でつなぐ表現。話し手の言いたいことはB。 | ||
Aや否やB | Aの直後、すぐに待ち構えたようにB。 | AかAないかのうちにB AたとたんにB AなりB Aが早いかB |
AやらBやら AのやらBのやら |
①たくさんある中でAやBを例示する表現。 | Aとか(AとかBとか) AだのBだの |
②話し手の複雑な感情をAやBを例としてあげて表現する。 | ||
③「AのやらBのやら」の形で。AかBかわからないことを表す。 | AだのBだの | |
AゆえB Aゆえ(に・の)B Aがゆえ(に・の)B |
①AはBの理由である。 | |
「Aがゆえ」の形で。Aという理由を強調し、だからBであるという表現。BをAという理由で正当化・特別視しようとする表現。 | AこそB(AからこそB) | |
A1ようがA2まいがB A1ようとA2まいとB A1かろう(が・と)A2なかろう(が・と) A1だろう(が・と)A2でなかろう(が・と) |
①Aをしてもしなくても、Aであってもなくても、結局はB。 | |
②Aをしてもしなくても話し手には関係ないと、他者を突き放した言い方。 | ①,②AようがBようがC | |
AようがBようがC AようとBようとC |
たとえAをしてもBをしても、結局はC。 | A1ようがA2まいがB 疑問詞+AようがB AなりBなり |
Aようがない Aようもない Aようのない |
①(Aをしたくても)どのようにAをしたらいいかわからない、Aをする方法がわからないからできない。 | |
②Aはずがないと確信を持って述べる表現。 | ||
Aようではないか Aようじゃないか Aてもらおうでは(じゃ)ないか |
①目の前にいる人に対して、一緒にAをしようと先導したり、訴えたりする表現。 | |
②相手の挑発を受け、それに応じるときの表現。 | ||
③「Aてもらおうでは(じゃ)ないか」の形で。相手を挑発する表現。 | ||
(Xは)AようにB Aようだ AようなB Aようにする Aようになる |
①BをAという表現を使って、例示する。 | |
②Aは例示ではなく、Bの一面を説明している。AはBということを表す。 | Aかのようだ | |
③AとおりにB。Aと同じにB。 | ||
④たぶんAだ。Aだという断定を避ける表現。 | Aかのようだ | |
⑤AはBをするための目的・目標となる状態。 | AためにB | |
⑥間接的に命令。Aは命令する内容であり、Bは伝達手段。 | ||
⑦「Aようにする」の形で。Aという努力をするという意味を表す。 | ||
⑧「Aようになる」の形で。Aという状態への変化を表す。 | ||
A1ようにもA2ない | Aをしたいと思ったが(何かの事情があって)できない | A1にA2ない A1たくてもA2ない AとしてもB(A1ようとしてもA2ない) |
AようによってはB Aようによる |
Aのやり方次第でB。どのようにAかでBになる。 | |
AようものならB | ①Aは仮定であり、もしAしたら、大変な結果Bになってしまう。 | |
②Aという状態になれば、いつもすぐBと反応する、Bという状態になる。 | ||
Aよりほかない Aよりほか(に・は)ない Aほか(に・は)Bない Aほか(は)ない |
①ただAだけ、Aという評価しかできない。 | Aしかない |
②このような状態・状況では、A以外に方法がない、他の選択肢がない。 | Aしかない | |
AわBわ AわBわ(で)C |
①Aの程度や数量が驚くほどだ。どんどん、次々にA。 | |
②「AわBわ(で)C」の形で。Cの理由をAだしBだしと説明する表現。 | ||
Aわけがない Aわけはない Aないわけがない Aわけない |
①絶対にAということにはならない、Aをしない、AではないだろうとAを強く否定する推量表現。Aを否定するだけの確信がある。 | Aはずがない(意味1) Aはずがない(意味2) Aわけにはいかない Aわけもない |
②今の状態・事情では絶対Aない | ||
「Aないわけが(は)ない)の形で。「絶対にAだ」という強い確信をもって使う推量表現。 | Aはずがない(意味3) Aわけにはいかない |
|
Aわけだ Aわけ |
①事情・状況から考えると、Aとく道理・結果が当然導き出される。 | Aはず(だ) Aということだ |
②Aは話を進めるための前提 | ||
③名詞として「理由・事情・意味・内容」などの言葉と言い換えできる。 | ||
Aわけではない Aというわけではない AわけではないがB Aないわけではない |
①Aだという前提を否定する表現。Aはしないが、Aはないけれども。 | Aない |
②「Aないわけではない」の形で。Aはするけれども、Aはあるけれども。 | ||
Aわけに(は)いかない Aわけにもいかない Aないわけに(は)いかない Aのようなわけに(は)いかない |
①いろいろな事情があって、Aをすることができない。 | Aわけがない |
②「Aないわけにはいかない」の形で。Aをしたくないが、いろいろな事情があってするしかないという意味。 | Aわけがない(Aないわけがない) Aざるをえない |
|
③「Aのようなわけにはいかない」の形で。Aのかわりはできない、Aと同じにはできないという意味。 | ||
Aわけもない AわけもなくB |
①話し手が望む状態Aについて、どうせ駄目だろうという否定の推量表現。 | Aわけがない |
②物理的にAは無理だ、できないという意味。 | Aわけでもない | |
③「Aはわけもない(ことだ)」の形で。Aは簡単なこと。すぐにできてしまうこと。 | ||
④「わけもなくB」の形で。理由もなく、無性にB。 | ||
A割にB A割にはB |
①Aから予想されることとBが合わない、あるいは、簡単に結びつかない。 | AにしてはB |
②AとBを対比させ、バランスがとれていないことを表す。 | AとしてはB | |
AをおいてBない Aをおいてほかにない BはAをおいてない |
唯一AだけがBである。唯一Aだけである。 | |
Aを限りにB Aの限り(に・を)B Aのを限りにB |
①Aの時点でBをする。Aという出来事でおしまいになる。 | Aを最後にB |
②Aの限度まで目一杯にB。 | ||
AをかねてB AとBをかねる |
①Bをすることが目的であるが、それにはAというもうひとつの目的もある。AとBは同じ程度の重みを持った目的である。 | AがてらB AかたがたB |
②Aをすると自然にBという結果をもたらす。一石二鳥という意味。 | ||
③「AとBをかねる」の形で二つ以上の役目をする。二つ以上の目的がある。 | ||
Aを皮切りにB Aを皮切りとしてB Aを皮切りにしてB |
Aはひとつづきの出来事Bのはじめの部分を表す。 | Aを最初にB |
AをきっかけにB AがきっかけでB |
Aを発端・始まりとしてB。Aが影響を与えてB。 | Aを契機にB |
Aを禁じえない | Aという感情を強く感じていることを、控えめに述べる表現。Aは感情を表す名詞である。 | |
Aを契機にB Aを契機としてB |
Aは人生や時代において節目となるような出来事で、Bはその後の変化。 | AをきっかけにB |
AをこめてB | Aという感情・気持ちをいっぱい入れてB。 | |
Aを最後にB | Aのあとに今まで続いていたものが続かないでB。Bの状態になってからAはない。 | Aを限りにB |
AをしりめにB | Aは関係ない、Aを横目で見るようにB。Aを相手にせずB。 | AをよそにB |
Aを中心にB Aを中心としたB Aを中心としてB |
①Bの範囲の真ん中はA。 | |
②Aを重要・主な対象としてB。 | ||
Aを通じてB | ①Aを仲介として、AによってB | Aを通してB |
②Aの期間・範囲はずっと同じBという条件・状態。Aは一区切りの期間であり、それを一単位としている。 | Aを通してB AにわたってB |
|
Aを問わずB | Aについて、そのいずれの場合もBである。Aの中の一つ一つに話し手の視点がある。 | AにかかわらずB |
AをはじめB AをはじめとするB |
①Aを代表としてB。話し手はAをBの代表的な存在と認識した表現であり、Aを例示的に使うこともある。 | |
②Aを示し、次にB、C…と示す。順番があるものを並列的に述べる。 | ||
AをめぐってB AをめぐるB Aめぐり |
①AはBを行うときの目的や中心テーマである。 | AについてB |
②「Aをめぐって~/Aめぐりの~」の形で順々に色々な場所へ移動していくこと。 | Aまわり | |
AをもってB AをもってしてもB Aをもってすれば |
①Aという時点でB。 | |
②Aを使って(Aで)B。 | ①,②AでもってB | |
③Aとともに、Aという心の状態でB。 | AとともにB | |
④Aを理由にB | ||
⑤「AをBと決める(断定する)」という意味を重々しく表現する。 | ||
AをもとにB AをもとにしてB |
AはBの基礎・土台。 | |
AをものともせずB AをものともせずにB |
Bの障害となるAがあるが、それをあっさりと乗り越えて気にせずB。 | |
Aを余儀なくされる | 意志に反して他に選択肢のない状況Aに追い込まれる。 | Aざるをえない |
Aをよそに | ①Aを無視するかのようにB。 | AをしりめにB |
②Aという状態とは対照的な状態B。 | ||
AんがためにB AんがためB AんがためのB |
Aを目的としてB。Aこそが話し手にとってBの唯一の目的だと強調している。 | AんとしてB AためにB |
AんとしてB AんとB Aんとしている |
①Aをしようとして、Bという努力をした、Aをしようとしたが、Bという結果になった。 | AようとB AんがためにB |
②「Aんとしている」の形で。今まさにAという状況・状態になる直前という意味。 | Aようとしている | |
AんばかりにB AんばかりのB Aと言わんばかりにB |
①Aは「いまにも~しそうなほど」というBの程度や勢い・迫力を表す。 | AとばかりにB |
②「Aと言わんばかりにB」の形で。 | AとばかりにB |